エンジンの仕様は外見だけでは判断できません。
R1100RSやRTと外観は全く同じですが、98hp(72kW)を7,500回転で発生させています。
RSやRTは90hp(66kW)を7,250回転ですから、それから比較するとわずかですが高性能化されています。
エンジンは途中でツインプラグ化されていますが、これは動力性能を向上させるというより、環境性能を重視した結果の変更です。
トランスミッションは、K1200RS系のものが使用されていて、操作時のフィーリングが軽く、6速仕様になっています。
前後サスペンションはBMW独自のテレレバーサスペンションとパラレバーサスペンション方式を用いています。
テレレバーにはS専用の軽量アウターチューブが使用されており、後に発売されるR1150GSにも使用されています。
ボクサーカップレプリカ仕様には、少し長めの専用サスペンションストラットが装備され、サーキット使用でのバンク角不足に対処しています。
ですから当然シート高も上がっています。アルミ製ガソリンタンクは外装パネルに覆われ、容量は18Lです。バッテリーは、ABS装備車には19Aが、ABS無し車には14Aのものが採用されており、発電機の容量も変えられています。
それゆえ、ABS無し車にグリップヒーターを装備することは、原則としてご法度です。リアホイールは5インチと5.5インチのものがありますが、デザインは全く同じなので、見分けるにはホイールの刻印で確認します。
通常5インチでは170/60-17、5.5インチでは180/55-17のタイヤサイズになります。
また、フロントホイールはABSの有無によってブレーキローターの取り付け方法が違い、ホイール自体が異なりますのでご注意ください。
多彩な仕様は
メーカーのこだわり
R1100Sの登場は、R1100シリーズが1150に替わろうとする1998年のことになります。
1999年にはR1150GSが発売されました。
R1100Sの発売価格はABSとキャタライザー装備車で181万円(税別)、ABS無しが165万円(税別)で、R1100RSのフルカウル・ABS・キャタライザー仕様の182万円(税別)とほぼ同じ価格でした。
R1100Sには他のモデル同様、いくつかの異なる仕様があります。
エンジンは1100系ながら、シングルスパークとツインスパークがあり、ABSは“ABS2”とサーボ付“I-ABS”(ABSの違いによってキャリパーも異なります)、それにリアホイールが5インチと5.5インチ、そして欧州発祥のワンメイクレース「ボクサーカップ」のレプリカ仕様など、いろいろありました。
メーカーでは34,000台近くのSを生産していますが、日本では26,000台生産のRSタイプの方が間違いなく多く販売されています。
中古車を探すと2000年以前の初期カラーモデルで60〜80万円台、販売後期のもので130万円台前後が主流です。
ボクサーカップレプリカは新車時の価格の違いにより10万円ほど高値の感じです。蛇足ながらR1150Sは存在していません
試乗インプレ→
http://www.virginbmw.com/guide/oldmodelimpre/04.htm